楽焼き体験

2017.12.29

こんにちは、

半年程前に開催した楽焼き体験の報告です。

この後、秋に穴窯焼成もしております。こちらも後日報告させていただきます。

まず、教室で楽焼きに適した赤、白土と釉薬を用意して、茶碗作りの講習を行いました。

その後素焼きをして、それぞれ会員さんに釉がけをしていただき、焚きの準備完了。

 

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上の写真のように、耐火煉瓦を組んで茶碗が二個同時に焼ける大きさの窯を築きました。この写真だと一回に4個焼けます。

それなりに良い窯がまえだと思います!

手前から風を送り、中に敷き詰めた炭を燃やし、大体800度〜900度前後まで炉内の温度を上げていきます。(温度帯は赤楽と黒楽で多少焼き上がりの温度は変わります。)

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こんな感じで上から茶碗を詰めてレンガで少し隙間を開けつつふさぎます。

ポイントは詰める前に茶碗をあらかじめ暖めておかないと急激な温度の変化で茶碗が爆発する恐れがあると言う事です。

特に釉薬を掛けてすぐに焼こうとすると、茶碗自体が水分を吸っているので爆発しやすくなります、要注意ですね。

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大体、詰めてから30〜40分程度で釉薬が溶けるので、取り出します。緊張の一瞬です!このタイミングがとても難しく、そして楽しい瞬間でもあります。釉薬が溶け始めて茶碗自体が赤くなってくる過程が目視できるのでとても感動的です。写真右の茶碗達は次の為に窯の余熱で暖められつつ順番待ちをしています。。。

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上の写真は、一斗缶の中に籾殻が入っており、窯から出した茶碗を即座に一斗缶の中へ入れ窯変を狙うというものです。急冷をさける事もできます。

入れる角度によって窯変具合が決まるのでここもセンスが問われる一瞬です。棚板ですぐ蓋をして冷めるまで待ちます。。。

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こちらが一斗缶から取り出した黒楽茶碗です。写真では少々分かりづらいですが、しっかりと窯変しています。

口辺りが青やら緑いろに変化しています。ラスターとでもいいましょうか。素敵な景色になっています。

とても素敵な黒茶碗です!お抹茶の緑が映える事でしょう。

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こちらは赤楽茶碗です。土の調合も良かったのでしょう、とても良い赤が出ています。こちらも籾殻に入れたため黒く窯変していて貫入もくっきり出ています。

以上、簡単ですがこのような感じで皆さんで楽しく楽焼き体験をしました。

今回は二度目の楽焼き体験という事もあり、初回よりスムーズに行えました。作品自体も良くなっていると実感しています。

次回は2018年の春頃に開催予定です!こちらでも告知させていただきますが、興味ある方は直接教室にご連絡ください。

 

今度はネーミングのセンスにメロメロする光悦の国宝『不二山』を目指して挑戦したいものです!

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